新年を迎え、皆さまにご挨拶申し上げます。
昨年は、私たちの大切なメンバーであり、このプロジェクトにおいて大きな役割を果たしてくださった徳井先生が山岳事故でお亡くなりになるという、言葉に尽くせない悲しみを経験いたしました。
これまでいつも明るくこのプロジェクトに道を示していただいた徳井先生に、深い哀悼の意を表します。また、この場をお借りして、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げます。
このプロジェクトに深い情熱を注いでいただき、これからの甘楽町に何が必要であるかを示してくれた先生は、まさに我々の支柱でありました。突然の別れの中、残されたメンバーでどう受け継いでいけるのかを悩み、その答えを見つけることができず、立ち止まったままであったことも否めません。


先ほど、彼の志を、意思を繋ぐために何かのヒントをえられるかなと、稲含山頂へ行き、八ヶ岳連峰を眺めてきました。



八ヶ岳連峰は、あまりにくっきりとこちらを見ている様に感じます。

冬らしい張り詰めた元旦の空気は、遠くは乗鞍や奥穂高、そしてなんと槍ヶ岳まで拝むことが出来、山男に道を示していただいた感覚です。
新たな年を迎え、まず我々はこの難しい現実を受け止め、消化する必要があります。これまでのように先生に頼るのではなく、それぞれが自主性を持ち自分の役割を担い行動していくことが必要なことも。
そしてこの稲含山で見せられた槍ヶ岳からは、どんなに強く目指す頂があっても、決して片道ではなく、みなの安全と幸せのために、まずしっかり戻ることのできる判断を忘れてはならないことを教えられた気がしています。

本年も我々の活動を、どうぞ温かく見守りいただけますようお願い申し上げます。
2025年 元旦 稲含山頂にて


